すき間時間にいろいろ立ち寄り湯2025。



ここは前にもおじゃました無人の共同湯♪(湯布院温泉)

(2025/12/1)

このところめっきりお出かけが減ったTakemaではありますが、湯めぐりとは別に誰かの付き添いだったりお仕事などで出かけた際も、各地でちょっとした空き時間や休憩時間があったりするわけで、そんな時にすかさず足を延ばしていくつかの湯に浸かってきました。単独ページにするにはそれぞれボリュームがないので、このページでまとめて紹介しておきましょう。春から秋にかけての立ち寄りです。

【その1 布引観音温泉】(長野県東御市)
たまたま佐久に某の付き添いで(2泊)来た際に、何と2日目の日中に数時間のオフタイムが取れそうだということが初日の夜に判明。うーん、でも佐久の界隈ってあまり「これ!」という温泉が‥あ、ちょっと離れているけれど(東御市)、気になっていた湯があった!というわけで一気に目指したのが「布引観音温泉」でありました。



嬉しいことに駐車場脇に「温泉水飲用所」があり、誰でも自由に飲ませていただけます(もちろん施設利用者前提ですが)。こちらの温泉は地下850mからの掘削自噴(42.6度)。泉質はナトリウム-塩化物泉ですが、塩気は僅かに感じる程度でうっすら硫黄臭と金気味。

お隣の布岩深層水は地下140mからの湧出だそうですが案外冷たいわけでもなくマイルドなお味でした。さて入館してお風呂をいただきましょう。



こちらはお宿としても営業しているようで、場所柄からするとビジネス利用の方が多いのかな?入浴料をお支払いしていざお風呂へと向かいます。



撮禁の掲示はありませんでしたが先客さんが1名おられるようなので撮影は断念し、ここは事静かに湯を楽しむことにいたしましょう。というわけで浴室へ。




上画像は「じゃらん」サイトからの借り物です。

真ん中に浴槽どどんというのは青森県の温泉銭湯をホーフツとさせます。かけ流し湯がとろとろと注ぎ込まれており、手前があつ湯、浴槽の途中で仕切られた奥のほうがぬる湯となっていますが、そもそもの源泉温度が42.6度ですから「ノーマル湯温&ややぬる湯」という感じでした。この日は夏の暑い時期でしたから40度あるかないかのぬる湯が心地いい‥いやそれだけじゃありません!

画像はありませんが奥の一角にはかの「布岩深層水」がこれまたかけ流されている浴槽があります。実は自分は水風呂がそこそこ苦手でありまして(たぶん小学生時代の「6月のプール」がトラウマ。唇が紫色になるようなブルブルの記憶が。昔は6月って泳ぐにゃ寒い日もあったのですよ)、これも自分がサウナーになれない理由の1つなのかもしれません。

ただ、上にも書きましたがこの深層水、そう冷たくもなかったのですよ。というわけで意を決して(というほどでもない)浸かってみると‥



あらためて公式サイトで確認してみたら23度ということでした。というわけで、「あつ湯-ぬる湯-深層水の無限トライアングル」が可能となり、あーこりゃコリャええわ♪ということになりました。

ちなみに先客さんと話をしているうちに、その方はたまたま立ち寄られた観光客さんであることがわかり(温泉ファンというわけではないようでした)、自分が浴室に入ってきた時、「あ、地元の常連さんかな」と思ったということでした(笑)。ま、平日の日中に1人でやってくる観光客はそうそういないですし(お互いさま)。今から思えば撮影許可をもらえばよかったかな(たぶん快諾してくれたはず)。

この時は車に水汲み用のペットボトル箱を載せていなかったのでそれぞれの湯水を汲めなかったのが残念でした。やはり常時空ボトルを積んでおかなければと意を強くした次第です。

さて、お昼ごはんをというわけでお蕎麦にターゲットを絞ると、進行方向先に1軒ある様子なのでそのままGO。





美味しく完食したのですがお蕎麦の量がやや多めだったかな。と、この時は気づかなかったのですが、このページをタイプ中に「蕎麦‥草笛‥どこかで聞いたことがあるな」と思って検索してみたら‥



かつてTakemaオフキャンプにもご参加いただいたマエダンゴさんなどもかつてこちらで「為右ェ門そば 横綱」に挑戦されていたことを思い出しました(サイト更新はずいぶん前に停止しておられますが、該当ページはこちらです(最終更新は2010年))。そうかぁこちらのお店、「デカ盛りの聖地」だったんだぁ(驚)。なお、今も「小結・大関・横綱」のラインアップは継続提供されているようです。

お腹も満ちた後はこのまま佐久に戻ってもいいのですが、まだ時間がありそうなのでええいっと湯ノ丸峠を越えて‥







上画像は公式サイトからお借りしています。

新鹿沢温泉は上流の鹿沢温泉からの引き湯なのですが、たぶん自分がこの世に生を受けて最初に浸かった温泉です。当時この新鹿沢地区に祖父所有の別荘があり、そこにも温泉が引かれていてライオン湯口から常時かけ流しだったことを覚えています。

今は新鹿沢に立ち寄ることもなくなりましたが、源泉かけ流しを標榜する日帰り施設はなかったと思うので寄ってみた次第です。なお撮禁だったかどうかは覚えていませんが、先客さんが複数おられたので当然撮影はなしです。

上画像の奥があつ湯なのですが、うん45度台後半かな、先客の一部の方々は「こんなの入れないわ」とおっしゃっていましたが自分はのんびり浸かりました。源泉の鹿沢温泉雲井の湯からの引き湯距離は3kmほどあるんですが、そもそもその昔の別荘でも熱かったし、湯管は新鹿沢温泉開発時に極力湯温低下を防ぐ設計&メンテナンスをしているのでしょう。

なお画像はありませんが小さな露天風呂はそこそこ好みでした。湯がこなれている新鹿沢の湯をタンノーし、この後は素直に佐久側に戻りまして皆さんと無事合流した次第です。

【その2 ゆりの温泉】(長崎県長崎市)


人生初めての長崎県入り。出張でしたがお昼時に2時間+αのフリータイムが取れたので、長崎市電とタクシーを合わせてよし行くぞ(笑)。とはいえこれまた前夜に急いで調べての無理矢理行軍ではありました(苦笑)。

まずは市電で赤迫‥いや、終点まで行くと周辺が鄙びちゃってタクシーが拾えない可能性もあるんじゃないかと思い、車庫を少し越えたあたりで下りてタクシーにて向かいます。最後のほうはかなりの急坂で(長崎デフォルト)、こりゃ歩いてくるのは元気でも相当キビシイなと。脊柱管狭窄手術のあとゆえまだ平地歩きもそこそこきつかったので、タクシーは正解でした。



こりゃ歩いてくるのはキビシイ坂山の上。





先客さん数名は皆さんサウナーのようで内風呂露天風呂ともに貸し切り状態でしたが、ここはやはり加温かけ流しの露天風呂一択です(内風呂は循環とかけ流しの併用)。湯そのものは湯触りもあまり特徴のない単純泉(源泉34度)でしたが、まさか長崎市内の住宅街近くでこんなにのんびりとした風情を楽しめるとは思いませんでしたので大満足です。



露天風呂の湯口から流し込まれているのはぬる湯だったのでおそらく源泉をそのまま投入しており、どこかで加温用の吸い込み‥と思ったのですが吸い口を見つけられませんでした(湯底の口からは吸い込み気配がありませんでした)。

まぁいずれにせよ加温湯の投入はあるはずですが、とにかく露天風呂入浴中はずっと貸し切りモードでありのんびりできまして満足満足スバラシイ。

帰路はタクシーを呼んでもらって赤迫電停終点まで、そこからは市電で戻りました。ほっこりできたし楽しかったなぁ。




【その3 小浜温泉】(長崎県雲仙市)


別の日ですが小浜温泉にて30分休憩ということになりました。ここには長ーい足湯があるのですが、いやでもちょっと待て、源泉温度105度というアツアツの湯が湧くこの地で足湯だけというのもないだろうということで、ダッシュで(走れないので引きずり系の早足で)お風呂へ。

もちろん共同浴場(浜の湯、地元民150円)もあるのですが、湯画像がほしいなぁと考えあえて500円のお宿の湯「湯宿 蒸気家」を選択しました。わずかばかり近かったですし(一刻を争う休憩時間)。



建物脇の温泉蒸し釜では当然調理もできるのでしょうが、それは次回訪問のお泊まりお楽しみに回すとして、まずはエントランスへ。うわ先客さんの靴がない、こりゃいけるかも!(長居はもとより不可能ですが)。







さすがに加水はやむを得ませんが、それにしてもこの湯温105度は裏山椎。栗駒山麓の駒の湯に3度くらい分けてほしいくらいですがそりゃ無理か(苦笑)。わずかに硫黄臭があり多少の塩味。右上画像のような寛ぎ場もあるので楽しめそうですが如何せん時間がっ!



蒸し風呂はそもそも苦手なので一瞬だけオープンで終了。



はふー、短時間ながら小浜の湯をタンノーしました♪



というわけで湯上がりには猛ダッシュ右足やや引きずり歩行にて駐車場まで戻り出発時間に間に合いました。小浜にしろ雲仙にしろいやそもそも北九州にしろ、そのうちじっくりめぐってみたいところです。

【その4 湯布院温泉×2】(大分県由布市)
「由布院」だか「湯布院」だかの記載に差はありますが、それはともかく2年ぶりに立ち寄りました。休憩時間が数時間あったので、足を引きずりながらも‥









ただ実は、今回は先客さんがおられまして最初はカメラ持ち込みを遠慮しました。で、しばらく浸かっていたところでその方に話しかけてみたところ、何と韓国の釜山からお越しのソロ旅行者氏であることが判明。以降は英語で話したところ、日本の温泉にハマっており、ここも「5-6回目の訪問」だとのことです。うわ、湯の坪共浴に関しては先達だぁ(自分は2度目)。

ただ「九州は近いからいいんですが云々」というお言葉になるほどなぁと思いつつ「こういう風情がお好きなら東北もいいですよ」とお勧めしましたが、でもこの方がお住まいの釜山からだと東北の直行便はない?(仙台便しか確認しませんでしたが)。

まぁいずれにせよ、無人の共同湯にきちんとマナーを守って浸かっておられる外国人がいても問題はありません。というか自分が海外の湯に浸かる時は同様に見られているはずですし。ところでタジキスタンの共同湯を目指すときはやはり事前に「下の毛」を剃ってから向かうべきなんでしょうか?



やや熱めの適温湯(湯触りはごく普通)をタンノーしたあとはお昼ごはんです。湯の坪街道界隈のテイクアウトでお茶を濁すのもナニだったので、ここはしっかり調べておきました。なぁに、いつものようにお蕎麦です(笑)。



というわけでお蕎麦と合わせて‥





いやぁいろいろと美味しかったなぁ。このお店、キャパは小さいのですがまた立ち寄りたいお店であります。

さてそれでもまだ少々時間がある?というわけでもう一ヶ所に立ち寄ります。前回は「下ん湯」でしたが、今回はこれまた前夜に調べた「青湯系の施設」を目指します。歩いていかれる距離ではありますが(15分くらい)基本的に登りベースなのでこの時のTakemaにはそこそこキツかった(苦笑)。



振り返ると緩やかな下り坂、ハイ到着です(約15分)。

やってきたのは「天地のしずく」という日帰り温泉施設ですが、お隣には宿泊可能な「由布の花」という姉妹施設もあるようです(レシートには両方の名前が印刷されていましたので)。

さて「青湯」を楽しみにして来たわけですが、受付ではさっそく「今日は湯を抜いて掃除をしたばかりなのであまり青くなくてすみませんね」とのジャブをいただきました(笑)。まぁ仕方ないでしょう。こちらは露天風呂だけですが天気がいいので問題ありません。

撮禁なので大人しく湯を愉しみます。いや、そこそこの青みですよ。それに湯の坪温泉とは明らかに違うツルツルの浴感が何ともいえません。ま、入浴料も湯の坪の6倍の1200円ですが(笑)。

ちなみに青湯になる条件としてはメタケイ酸(シリカ)を多量に含む沸騰泉(またはそれに近い温度)であることなどが挙げられますが(多くはナトリウム-塩化物泉)、鳴子温泉の旅館すがわらなども同様泉質の高温湯ですね(それゆえあの方のトラブルは大変だったわけです)。

こちらの露天風呂はかなり広く、投入湯は激熱のままですが、浴槽内の場所によってぬる湯だって愉しめてしまうのですからこれはこれでよろしいかと。ただし気を抜いていると表面にアツアツ湯が迫り来たりするので湯断なりません(笑)。

さて先客さんは2人で、1人は比較的すぐに上がり、もうお1人は外人さんかな?ただし日本の温泉にかなり慣れているようにも見受けられたので日本で働いておられるのかもしれません。

さて自分が湯から上がり、着替え始めたところで係員さんが「検温」に向かったようでした。と、その外人さん?が係員氏と何か話していると思ったら、一目散に脱衣場に戻り、カメラを手にして再び露天風呂に向かったではありませんか!



というわけでパンツと靴下を着用したタイミングでしたがその格好で露天風呂へ向かいその旨を願い出て、やった自分も許可を得られました!



左上画像の方に許可を得たわけです。撮禁だとわかってからはもらったパンフ画像(右上画像)を使うしかないなと思っていたので実にラッキーでした。







実際は左上画像のような距離感でした。

でもまぁ数枚だけでも撮れたので良き哉です有り難や。というわけでこの後は意気揚々と(若干足を引きずりながら)来た道を下って戻りましたとさ。

【その5 小糸川温泉】(千葉県君津市)
ええっと、平日休みの金曜日、この日は歯医者だったのですが(ブリッジ崩壊のため治療中)11時前に終わったので、それじゃということで乗ってきた車でそのまま君津へと向かったわけです。



以前来たことがあるにもかかわらず少し迷いましたが(勘で走ってた)、ナビに情報を入れ直して到着です。先客さんの車は1台のみですがご夫婦の可能性もありますから湯断禁物。料金は最近あるある系の900円とややお高めですが、千葉県の温泉は基本的に「もれなく加温必須」なのでやむを得ませんね。その加温湯を何といっても「かけ流し」ですから!

さて脱衣場へ。うわ、よっしゃの先客さんなしという僥倖です!しかも浴室に入ってみると‥







なお上画像ではオーバーフローがないように見えますが、実際は右側の石の手前あたりからじわじわフローしていました。投入量も多くはないのでフロー量も少ないのは仕方がありません。ちなみに前回同様小さい浴槽は使用されていませんでした。こちらはどういう湯使いをしていたのだろう?蛇口は一つだし、まさか「源泉そのまま浴槽」だったりしたのかな?(源泉温度24.8度)。調べてみたらやはりそうだったようです。源泉の湧出は豊富そうだし夏は良さそうだなぁ。



泉質はいわゆるモール泉の黒湯でツルツル感強し(良き哉)。



身体も頭も全部洗ってさらに湯ったりしていたら次のお客さん(若者2人組)が入ってきたので上がる準備を始めましたが、彼らも「何このヌルヌルしたお湯は!」とびっくりしている様子でした。さもありなんですが、でもさ、家のお風呂じゃないんだから(いや家のお風呂でもそうですが)湯に浸かる前には肝心なところを洗い清めて下さいね。というかかけ湯すらせずにダイレクトに湯に浸かっちゃダメよん。

湯から上がり、休憩室で冷水を数杯いただきました。先客の女性は「麦とろ定食」を召し上がっていましたが、これって期間限定だったんだ、食べたかったなぁ(時間外だったのでそもそも無理でしたが)。



昼食提供時間は短いですのでご注意あれ。

というわけで玄関脇にて豊富に湧き出る源泉を眺めながら「お昼ごはん難民対策」を考えます。この周辺って食事処がかなり限られてしまうのがネックではあるのですが‥そうだ、あそこなら!







この日は暖かくて外の席が気持ちよかった。



きのこのスパゲティセットとアイスコーヒーを注文。

というわけでランチのみをいただき、ローズガーデンには入場せず、また人気の猫ちゃんと戯れることもなくガーデンを後にしました。それにしても平日にもかかわらず結構多くの人がいて、猫目当ての人も多かったようですが、そこそこの人が「チュール」を手に猫と接しておりました。運営側も許しているようですが個人的には「うーむこれはどうなのか」という気もしました(部外者なのでこれ以上は何も言いません)。

ええっとこれは後日談なのですが、2025/12初日に小糸川温泉に再訪しまして、麦とろ定食(地元産自然薯使用)をいただいてきました!





これは実に美味しかった!また食べに行きたいぞ(なお秋冬限定)。



帰りは久留里に出ていつもの水汲みです。



計12本24Lの水汲み完了。うっすら硫黄臭のする美味しい水。

そこそこのんびりしたせいか、帰りは平日にも関わらず京葉道の渋滞に帰路を阻まれ、そこそこ下道で帰ってきましたがどちらが早かったかといえばおそらく高速経由でしょう。でも楽しかったのでどっとはらいですね。



というわけで春から秋にかけての「すき間時間温泉行脚編」、これにて終了です。

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